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15XX年―……
ある村に3人の家族がひっそりと暮らしていた。
父は戦で亡くし、母と兄の樂輔と弟の海斗で悠々とその村に居た。
兄の樂輔は、頭が良く運動神経も良かった。 そんな兄を心から信頼している弟の海斗。
海斗は樂輔と違って頭が悪く(そんなに悪くないが)、運動もあまり得意な方では無かった。
それに容姿も樂輔の方が良く、よく女の子からモテている。
…が何故か樂輔は興味をもたないのだ。 それが海斗は、一番気になっていた。
とある昼下がりの草原―…2人は一緒に寛いでいた。
海斗は樂輔に思い切って言ってみる事にしたのだった。
「あの、兄さんっ」
「ん?何だ?」
「実は前々から、気になってたんだけど…」
もじもじしながら、野原に座っていた海斗は俯いて言ってしまう。
そんな海斗を樂輔は苦笑いで海斗に話し掛ける。
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