家族

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 一年前に長年勤めてきた会社をクビになり、もうすぐ定年ということもあって、職を探すこともせす只の飲んだくれと化した元大黒柱の父。 その父と、まだ高校に通っている私という家族を父に代わって養うために、朝から晩まで働き積めて、その上家事までやっている現大黒柱の母。 そんな状況下にいる私は何の取り柄もなく、何の役にも立たない至極平凡な女子高生。 性格は暗いほうで社交性もなく、家族には心配させることしかしてこなかった。 そんな中での私はまるでいらない、存在する価値のないものだろう。 生活に貢献したこともなく、親には迷惑ばかりかけてきた。 父なんて私には興味もなさそうだ。 最近会話をした覚えもない。
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