学校

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騒がしい空気。 同世代の女の子達がたくさんいる中での私の存在はゴミ溜めだ。 隅に追いやられ、ゴミ箱と並んで座っている私の机や椅子や教材にはたくさんの傷がついている。 誹謗中傷という傷が。 朝、登校すると必ず机の中にはゴミが詰まっている。 毎朝自分の隣に置いてある本物に渡す。 しかしそんな私にはおかまいなしに今日も傷は増え、ゴミは溜まっていく。 何このサラダ、まずっ。 捨てちゃおー と言って一人の女生徒がプラスチックの容器ごと、食べていたサラダを私に向かって投げつけた。 こちらにまったく目を向けなかったにも関わらず、見事にそれは私の頭にぶつかり、私は新鮮味のない野菜と油っぽいドレッシングまみれになった。
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