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そのお年寄りは、振り返った。
「なんだぁ?あんた!ここら辺のもんとちげぇなぁ。どっから来たんだ?」
「東京です」
「帝京?なんだそら?そんな県なかんべ!自分の出身も分かんねぇのか!おめぇはよ!」
お年寄りは、また進行方向に視線を戻し、また、帰路に就いた。「最近の子供は全く」とぶつぶつ言いながら歩いていった。
俺は、追い掛けなかった。
聞き間違えであそこまで言われたら嫌になるのも無理はない。
俺は、他の人を探すことにした。
畔道を適当に歩いていると野菜を売っている70歳くらいのお婆さんを見つけた。
俺は、声を掛けた。
「すみません!少しお聞きしたいことがあるのですが!よろしいですか?」
お婆さんは俺を見ると笑顔で言った。
「いいよ。何だい?」
「尾井竹って言う村を知っていますか?」
「尾井竹村?わたしは知らんなぁ」
「そうですか。分かりました。教えて下さってありがとうございました。」
俺は、一礼してそこを後にした。
俺が、歩きだすと、お婆さんが言った。
「この野菜持って行きなさい。美味しいよ」
俺は、それを受け取り、またお礼して、歩きだした。
歩きながら、もらった野菜を少し食べた。
10くらいして携帯がなった。
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