2人が本棚に入れています
本棚に追加
「えー・・・。皆さん、大変悲しいお知らせがあります。
・・・伊藤くんが昨日、亡くなりました。」
教室に入ってくるなり、四月一日先生は声を詰まらせてそういった。
「えっ・・・?」
「まじかよ・・・。」
「なんで・・・?え、怖ぇ」
クラスメイトたちはざわめいた。
昨日というと、日曜日だ。
「先生!あの、なんで伊藤死んだんですか?」
それはみんなが聞きたかったことだった。
「マンションのベランダから飛び降りたって。」
泣きそうに言った。
ざわめいていたクラスメイトたちがびくっと硬直した。
それに気付かなかった先生は、葬式とかの話して、教室を後にした。
「それって、自殺とか?じゃないよなぁ」
「やめてよ・・・別に何もなかったじゃん!」
「そうだよ・・・・あの時とはちがうんだからっ」
確かに伊藤はおとなしい方だったが、
別にいじめられていたとわけではない。
「ねぇ真奈美、これってもしかして・・・・。」
樹里が怯えながらこういった。
「春菜のせいじゃないよね。」
最初のコメントを投稿しよう!