2人が本棚に入れています
本棚に追加
「えぇ~?どうして?」
美音が首をかしげた。
「そんなのこっちが聞きたいって」
四月一日先生は生徒に親身で、
わざと隠しているようには思えなかった。
「気になる・・・・」
思わず小声でつぶやく。
「じゃあお見舞いでも行けば?」
「あのねー里奈・・・。
私だって佐々木のこと嫌いだし」
「じゃあなんで気になるのよ?」
「それもそうだけどー・・・」
もやもやした気持ちが拭いきれない。
真奈美が窓の外を見ると、大雨が降っていた。
「げぇ~・・・。傘忘れちゃったよ」
「あ、あたし傘二本持ってるよ~」
真奈美以外のみんなの興味は違う話題にうつっていた。
最初のコメントを投稿しよう!