1 はじまる

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夜、コンビニで出たばかりのおでんを買った帰りに思わず目に止まってしまったチラシ。これは、物語のはじまりなのか。そんなワクワク感はまったくなくて、ただ興味津々。その監禁内容が知りたかった。 監禁という言葉の響きは好まないが、それがいったいどんなバイトなのか。 ただ閉じ込められて、自由を奪われるだけ?それとも、閉じ込めれて、なんだかアブナイことされてしまうとか?でも、閉じ込めれても、自分の好きなことしていいですよーなんて・・・ないですよね。 一人、そこから動けずに百面相、まで行き届かずに三面相して悩んだ挙句、3時間もそこに突っ立っていたて、せっかくのおでんも覚めてしまった。結果、どんな無いようなのか電話だけしてみてもいいよね? 誰も見てない。 あたりを確認し、住宅街の真ん中でそわそわしている里佳子は携帯を取り出すと電話番号と住所、担当者の名前を登録して、地図を取ってその場を去った。
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