第1章 1

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今日は私の誕生日、家族と使用人達で、あ~だこ~だとドレスやら料理やらパーティーを盛り上げる企画やら、色々と忙しくしていたようです。 まあ、去年の誕生日にかなり驚いたので今年も盛大になるのはわかりきってたり… さて、そろそろ朝ご飯の時間だし、私を抱っこして眠っている母様を起こしますか 「…母様、母様、もうそろそろ朝ご飯の時間ですよ、起きて下さい」 私を包んでいる腕を揺すりながら話かける 「…ぅ、ん?」 「母様?起きて下さ~い、あ~さ~で~す~よ~~」 「…う~ん、もう…ちょっと…」 むぎゅっ ナデナデナデ…… 「…は はさまぁ…くっくる じぃ…」 ジタバタする私…、そのダイナマト・ボディーで抱き締めるからたまったものではない …きっと世の男性方には羨ましいシチュエーションなのだろうが、私はれっきとした女の子だ、母親の胸に埋まって窒息死、なんて、そんな間抜けな死に方なんてしたくないっ!!(必死) 「(…母様、離して下さい、離してくれないと、母様ともう一緒に寝ませんし、母様の事キライになりますよっ)」 先日コントロール出来るようになった念話で、母様に話かけてみると… 「っ!! ど、どっちもイヤァ~~~!!」 わんわん泣き出した母様をなんとか宥め、朝食を食べる、最早毎朝の光景である。 余談だが、初めて独りで寝ると言った時、まるで捨て犬…否、更に雨に打たれてをプラスしたような、クゥーンな顔をし、ショックに打ちひしがれた母親に先に折れたのはアリアだったりする。image=418360375.jpg
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