キャビアの気持ち。

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仕事を終えたのは午前2時。 残業なんて日常ちゃばっっ …… 噛みました。 気を取り直して。 日常茶飯事。 言えた…かぁちゃん、俺言えたよ!! その仕事の帰り道。 いつもの道をいつもみたく、ふざけて横歩きしていると。 道端にキャビアが落ちていた。 「えーい!キャビアの分際でわらわの道を阻むかぁー!!」 と、側小姓が刀をクンッと抜く素振りをしてしまう程の関白振りで叫んだ。 すると心の奥底に声が響いた。 「踏んでもいいわよ。ただね泣かないで。あなたは踏んでも泣かないで。あたしはあなたのadidasに踏まれたい、踏まれたいのよ!」 この日。 俺はナイキだった。
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