半年ぶりの地元

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やがて僕の目に一人の男が映った。 サラサラした髪の毛をかきあげながら軟弱な歌を歌うストリートミュージシャン。 さっき聞こえた忌々しいギターの音は、この男から発せられたものに違いない。 彼が歌っている歌には聞き覚えがある。 日本人ポップグループの歌う、どうしようもない曲だ。
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