郊外の病院

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どういうことだ。 さっきのガードマンとの会話のせいなのだろうか。 祖父の事を心配してくれた事が嬉しかったのだろうか。 あのガードマンの顔から祖父の顔をイメージしてしまったのだろうか。 それとも、人生の最後をこんな寂しげな病院で迎える祖父を不憫に思ったのだろうか。 分からない。 思わず立ち止まると、その動きに合わせてポケットの中のワンカップがたぷんと鳴った。
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