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「……うん。やっぱり遊姫ちゃんの病気はかなり進行してたからね。子宮を残すのは無理だった」
実際には手術前から残すのは不可能だという事は予測出来ていた。
初診の時には遠隔臓器に転移していないのが奇跡な位遊姫の状態は悪く既に両側卵巣、子宮にも明らかに転移巣が見られたからだ。
その影響で卵管が卵巣ごと捻れて発見することが出来たのだ。
緊急手術に続き、全身のスクリーニングも行った。
通常癒着等が激しく悪性腫瘍の場合茎捻転は滅多に起こさないのだがそれが幸いしたと言える。
それでも一途の望みにかけて必死に抗がん剤で治療を続けて、手術したのが一昨日。
しかしやはりMRIでわかっていたが子宮、卵巣を残せる状態ではなかった。
この事は手術中に両親に伝えている。
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