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また無理だった場合は正直に伝えて欲しいとは遊姫の意思だった為に伝える結果となった。
「そっかぁ……まぁしょうがないよね、誰にも言えずに我慢してた私も悪いし」
遊姫は覚悟していたのかそこまで激しい動揺は見られない。
「ごめんね遊姫ちゃん。せっかく今まで辛い治療耐えて来たのに」
予測出来ていたとは言え伝えているるのはやはり辛い。
「先生、私は大丈夫だから。まだ治療が必要なのは分かるけど普通に生きられる。そう思うと幸せだから」
遊姫は激痛の中必死に笑っていた。
そんな遊姫を見た優馬は
「由衣?」
と自然と呟いていた。
「先生?どうかした?」
母親も不安そうな顔だ。
「いや……ちょっと昔を思い出してね。そう言ってもらえてちょっと気は休まるかな」
「昔?」
まだ遊姫は心配している。
「そうだなぁ……遊姫ちゃんが頑張ったら教えてあげる、また後でね」
と言って優馬は出ていった。
そして外で涙を流していた。
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