2004年3月

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「気付きましたか、由衣先輩。ここは保健室ですよ」 少しするとカーテンが開いて毬音が入ってきた。 「毬音……私は倒れたのかな?着替えさせてくれたのも?」 イマイチ状況が掴めていない様子の由衣。 そして由衣は何故か下はジャージに着替えている。 「そうですよ。それで先輩!一つ気になったんですが……先輩が倒れた理由は重度の貧血らしいんですが、本当に先輩大丈夫ですか?」 「……なにが?」 由衣は毬音がなにを言いたいか分かっていはしたが敢えて聞いた。 「先輩……保健の先生に言われて私も気付いて失礼ながらショーツを見たんですが、生理の量が尋常ではありませんでした。制服まで汚れて、それで私のジャージを貸したんです」 由衣はもちろん気付いていない筈はなかった。 自分の体のことなのだから。
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