Ｔｉｍｅｒ～共に生きて～

２００４年３月

生徒会室に戻るともう優馬以外は既に帰宅していた。

「由衣？大丈夫か？貧血起こしたみたいだけど？」

「うん、大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」

先ほどの暗い様子を吹き飛ばすように笑顔で言う由衣。

正直あまり顔色が良いとは言えないが貧血の後という事もあり上手くごまかせている。

「皆さん帰ってたら私が由衣先輩を送っていこうと思ってましたが優馬先輩がいるなら私は必要ありませんね」