私の過去。

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「分かったよ。」 お父さんは、渋々ながらも頷いてくれた。 私は、死んだコウを、お父さんに渡した。 私も、将来は剥製を作る! お父さんの後を継ぐんだ。 そう実感し、お父さんから色々な知識を学んだ。 そして私は、剥製師としての師範に合格した。 その結果を、お父さんに伝えたくて、自宅に走った。 「お父さん!私、受かったよ!剥製の………。 お父さん?!おと………。」 お父さんは、仕事をした体勢のまま、ピクリとも動かなかった。 そう………。お父さんは、死んでいた。 嘘…………………。 なんで? お父さん………。 私の大好きな、お父さん。 心筋梗塞だった。
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