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「そこで君に頼みが合ってね。
孫の兎を、剥製にして欲しいんだ。」
「え?」
「勿論、料金は支払うよ。
お願い出来ないかね?」
突然の申し出に、少し戸惑ったが。
「はい。構いませんよ。
喜んで、お受け致します。」
私は会釈した。
「ああ!良かった!」
上司は、嬉しそうに言い
「君は、どうして剥製に興味を持ったのかね?」
と聞いてきた。
「父が、剥製を作る仕事をしていたんで、私が後を継いだんですが………時代の流れで仕事が減ってしまったんです。」
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