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"好き。"
それは、認めたくないものだった。いや、認めてはならないものだった。
隣の席だったのが多かったからかな?
りっちゃんがよく話してたからかな?
なんでかな。いつからあたしは、こんなにも、さっしーのことを。
1年生。
春は確か・・・あなたに興味とかなかったんだよね。でも、陰で笑ってたのちゃんと知ってたよ。
夏は確か・・・あなたと初めて話したね。緊張したさっしー、きっとずっと忘れないよ。
秋は確か・・・あなたの隣の席になったね。教科書忘れるたびに机くっつけるの、あれ、実はとっても嬉しかったんだ。
冬も確か・・・あなたの隣の席だった。その頃からあなたは、りっちゃんと仲がよかったね。
2年生。
またあなたと同じクラスになったね。
言わないけど、あたし嬉しかった。
あなたとまた一緒で嬉しかった。
2度目の春が来た。あたしは、きっとあなたのことが好きです。
誰にもとられたくない。りっちゃんにも。
あたし変かな。
やっぱりあなたが好きです。
次は2度目の夏が来た。りっちゃんはやっぱりさっしーのことが好きでした。あたしはりっちゃんにさっしーのことが好きだと、まだ言ってません。
そして、そんなあたしに、またりっちゃんは頼み事をするの。
-2-
「さっしーを花火大会に誘ってくれない?」
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