高宮さんあらわる

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4日後・・・ 美容室「TAKOME」の営業終了後のことである 「本当に聞こえたんですって!!」 そう言い放ったのは同美容室で働いているネイリスト青木ちさろだった 「確かにトイレで(おん)って聞こえたんです!!」 「うーん(おん)ねぇ」 そう話し始めたのはこの美容室の店長である井村 直樹である その隣には同スタッフのチーフを務めている根岸 ももよ そしてスタイリストの根元 滝雅がいる 「でもその(おん)って声とまさみの死になんの関係が?」 根岸がちさろに聞いた 「それは・・・分かりませんがあの声は確かに高宮さんの声でした・・・」 ちさろは戸惑いながらもそう答えた 高宮さんとは同美容室で働いているスタイリストである 彼女はいたって普通の人である ただ、なにか仄暗いオーラを持っているため なかなか周りのスタッフがなじめないでいるのだ ・・・ 静寂な時が流れる・・・ ガチャ!! 突然バックルームのドアノブがさがった
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