PROLOGUE

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*…………流石に、俺のせいだからなぁ~、 なんとかしないと………… そのうち治まるかな、と様子を見ていた薫だったが、まだ生徒会の人間じゃないと言って、放課後は部屋に籠もるし、食事をしていてもばったり鉢合わせになると、座る場所を変えて後ろ向いたり、廊下で出くわっても、よこ向いて視線を合わせない話さない………… はっきり言って………… 那智がだんだん可哀想になってきた薫だった 自分が言ったから拗れた2人の中を、なんとか戻そうと奮闘するが、未だに効は成していない 「…………なぁ、聞いていい?」 「なに?」 「なんで、秘密にしたかったの?副会長就任のこと」 ジュースを口に含みながら、ずっと気になって(聞きたくても怖くてきけなかった💦💦)仕方なかったことを、勇気を振り絞って聞いてみる 「……………来年、副会長になったことを…………全学年集会で発表したときの………… 薫の驚いた顔みたかったから」 バツの悪そうな顔で、静かに言い放つ輝劉 その言葉に、は?と首を傾げる薫 「…………それだけ?」 「それだけ」 「……………」 薫は、何も言えなくなる *…………なんか………輝劉って案外………どうでもいいことに根をもつタイプ?
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