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『もしもし?』
「「もしもし…私からかける予定だったのに」」
『ごめん』
「「どうしたの?」」
『どうしたん?』
「「へ?」」
『ずっと気になってん。さっき何か言おうとしてたんとちゃうの?』
「「あぁ」」
『言えや』
「「別に用はないんだけど…‥」」
『なんやねん。それ』
「「声」」
『ん?』
「「声が聞きたかった」」
ずっと忘れとった。
彼女が極度な寂しがりやなとこ。
せやけどそれを彼女は出さないで
我慢すんねん。
『早く言えばえぇのに』
「「だって忙しいでしょ?」」
『せやけどそれとは関係ないやろ?』
「「うん…」」
それから長らく話をし
彼女の寂しい気持ちも
少し治ったとこで
電話は終わった。
あの声もっと近くで聞きたい。
ぬくもりを感じたい。
俺の頭は彼女でいっぱいやった。
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