第1章

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移動バスに乗りながら 俺は彼女に電話した。 『…‥』 亮「どしたん?」 『ずっとかけてきてたらしいんやけど気付かんかってん。それで今かけてるんやけど』 亮「彼女?」 『おん…』 亮「出ぇへんの?」 『…‥』 そう電話を切る寸前やった。 「「もしもし?」」 『あッ出た。もしもし?』 「「ごめんね。寝てた」」 『電話気付かんくて、ごめんな?』 「「いいよいいよ。飲んでたんでしょ?みんなで」」 『そやねん』 「「私もそんな用なかったから」」 『本間?』 「「うん…‥」」 「「あのさぁ」」 『ん?』 「「別れよ?」」 突然やった。 彼女の口から 聞くはずのない 言葉が出た。 .
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