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♥プロローグ
20XX年―某国、帝都
俺は斗真。
裏社会で生きている。
マフィア稼業みたいなもんだ。
....とは言っても特定の組織に属してるわけじゃなく依頼があれば手を貸すってな感じだな。
スカウトもいろいろ来たが、ルールに縛られるのが嫌いな俺は全て断って来た。
だが....まあ、そろそろどっかの組織に属しても良い頃かもなぁ。
ところで、俺は何をしてるかって?
策士なんだよ俺。
例えばだな....ブツの取り引き現場指定とか、某組織と敵対してるその相手を潰す為の指揮を取ったりしてるってわけだ。
俺は昔からTVのニュースで、盗みや詐欺、殺人事件などを見る度にある妄想をするのが癖だった。
【完全犯罪方法】
妄想してる時はスゲェ楽しかった。
ワクワクしてゾクゾクした。
妄想がピークに達した時なんてマジで実行しようかと思ったぐらいだぜ。
でもよ、それは流石にマズいしヤバいからな。
その時だけは俺にストップを掛けてくれた理性に感謝した。
けど、その妄想癖のおかげで今があるのも事実だ。
それに今の仕事には必要不可欠だからな。
おっと!
何で俺がこんな世界へ足を突っ込んだのか話してなかったな。
別に俺はマフィアや裏社会関係で生まれ育ったわけじゃねえ。
親父がラーメン屋を経営してる以外はごくごく普通の家庭だ。
しかし、俺が10歳の時、親父の度重なる借金の理由で2人は離婚した。
そして俺はお袋に引き取られる事となる。
まあ、ここまでは巷でも良くある話だが....この4年後夏、お袋が男を連れて来た。
夜の仕事で知り合った男だろう。
お袋が惚れているのを良い事に俺とお袋のアパートへ入り浸ってやがった。
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