第一章)入学式

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驚いて動けなかった。 なぜかって?有子と話してるその子はびっくりするぐらい可愛かったから。 固まっている俺に気付いた直輝に 「おい、優斗!何固まってんだよ。こっちこいよ。」 と言われてやっと我に返り、直輝たちのところへ行った。 有子と軽く挨拶を交わしてから、あの子の方を見る。 「この子は高倉奈々。小学校が一緒で小1のときから仲イイんだぁ。中学入ってからは学校は違ったけど、たまに遊んだりしてた。」 ね?、と有子がその子を見ると笑顔で頷いた。 「で、こっちは高橋優斗。中一のとき直輝とあたしと優斗、3人とも同じクラスで、それからの仲かな」 と有子が簡単に互いの紹介をしてくれた。 「よろしく。俺のこと優斗って呼んでくれてイイから。」 と俺が笑顔で言うと、 「じゃあ、あたしのことも奈々でイイよ。よろしくね。」 と笑顔で返してくれた。 それからしばらく俺たちはたわいもない話をして時間を潰した。 .
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