片想い

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カーテンが開けられた。 江口だ。 俺は反射的に窓から離れると階段にしがみつく格好になった。 理由はなからないが見てはいけないものを見た気がしたのだ。 (何してたんやろ……) 悪寒に似た感覚もある。 そそくさと立ち上がると弁当箱を持ち急いで階段を駆け降りた。 ところが階段を降りた場所には下から階段を上ってきたばかりの女子が…っ きゃあ! 女子は階段を降りてきた俺に側面からタックルされ手に持っていたクラス全員のノートをぶちまけてしまった。 (うわぁ…) よりによってあの谷口絵里さんを突飛ばしてしまうなんて…。
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