片想い

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俺は家に帰ってから何も手に付かなかった。 ぶつかった後、俺はすっかり気が動転していて 「あ…ぁっ、…ごめん…!だいじょうぶ…?」 やっと絞りだした声。 血は出てないみたいだけど…。 二人で散らかったノートを集めていると階段を谷口絵里と同じクラスの女子グループが上がってきた。 一人が谷口絵里さんを見つけるなり 「あー!!どうしたん?!」 「ちょっとぶつかっちゃってねー。全然だいじょうぶよぉ。」 谷口絵里さんは明るく答えたが、女子たちは俺をちらと見ると俺からノートを奪い取った。 身体中がざわざわする。
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