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「そこで話しよか。」
その部屋は長い折り畳み机と折り畳み4脚が1セットあるだけの部屋だ。窓からグラウンドで野球部がノックしているのが見える。電気を付けなくても心地よい日差しが差し込んでいる。
「いきなりやけど、西尾くんってさぁ、恋しとん?」
「へ?」
何を言いだすかと思えば、このおばさんは。
「授業中ずっと上の空やし、外見てる時もなんか誰か探すみたいやし…ちがう?」
「はぁ…」
(意外と見てるんやな… って、なに俺みとめてんねん!!)
「そっかぁ!青春やなぁ~。けどホンマに好きやったらいっとかなあかんで!先こされてまうでぇ。」
(彼女に限ってないやろぉ。
…たぶん…)
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