片想い

5/24
前へ
/28ページ
次へ
昼休みはいつも階段の踊り場で弁当を食べ過ごしている。 校舎には1年から順に三階までクラスが入っており更に屋上へ出る階段があるのだが昼休みともなれば教室やグラウンドではしゃぐ連中が大半なので誰も来ない。 一人で弁当を広げる事に耐えきれない俺にとってここが唯一のやすらぎの空間なのだ。 弁当を食べ終え、ふと踊り場の窓に目をやると向かいの棟2階の理科準備室が見える。 「…?」 カーテンが窓に密着する。 閉められたカーテンごしに誰かもたれたのだ。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加