3. 魔女の特殊部隊

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異世界への転送を終えたカイ達を迎えたのは、爆発音だった。 付近で爆弾が落ちたのか、火薬の匂いがする。 だが、それよりもカイ達は爆音のせいで耳をやられて音が聞こえなくなる。 そんな彼らにライフル片手にこちらに手を差し出す女性。 何か大声で叫んでいるらしいが、今のカイ達には聞こえない。 しかし、発達者のカイはすぐに聴力を取り戻しようやく女性の声が聞こえた。 「異世界人だよね? 見ての通りの状況だから逃げるよ!」 カイが大袈裟に頷くと、女性は大声で叫ぶ。 「目標確保! ポイントCに撤退!」 「隊長! アタッカーの再アプローチ確認!」 「飛び込め!」 目の前の女性が塹壕らしきものに飛び込んだのを見てカイはミントを、聴力が回復していたサイレミアがアルノをそれぞれ抱え同じようにした。 直後、頭上を轟音が通りすぎて地面が弾けとんだ。 「機銃か!」 軍に長く関わるサイレミアの予想。 それにあの女性が答えてくれた。 「そう! 30ミリ機関砲、当たれば人肉ミンチよ!」 カイが上空を確認する前に、女性は着いてこいと走り出した。 この頃にはミントも聴力を取り戻し、とりあえず着いていこうと目で合図した。 カイ達の背後にやはりライフル等で武装した女性が守るように進む。
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