闇のなか

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光が収まると、次は闇のなか。 どこだよここ…何で森の中じゃないの!? 黒ちゃんは森の中だったぞ!? …あ、ここどこだか分からないけど、たくさん人がいるっぽい。 暗いから息遣いだけでしか判断できないけど…10人はいるか? それと、何か金属が擦れる音が聞こえる。 「なぁ、ここどこ?」 「…お前…バカか?」 俺の隣から、嘲笑うような声。 初めて会った奴にバカにされるとは…。 「これからオイラ達は売られるんだぞ」 「へ?」 「運が良ければ観賞用。悪ければ狩りの餌として扱われるんだぞ。お前、種族は何だ?」 「人間」 「…バカにしているのか?人間がこの中に入れられるわけがねぇんだぞ」 いや、バカにしているのはそっちだろ。 人間が人間を売るなんて…って、ん?微妙に俺の腕に当たっているこいつの腕、鱗みたいな肌してる? 「俺はネームレス。お前は?」 「オイラか?名前はない。種族は竜神族だぞ」 「…」 わぁ、早速異世界来たって実感できたよ。 早速魔物と交流しちゃったよ。
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