プロローグ

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その夜。 少年は尿意をもよおし半ば寝ぼけながらトイレへ向かった。 リビングを通りすぎる途中 「だから、まだ早すぎる!!」 と、母親の怒声に思わず立ち止まった。 そっと聞き耳を立てると 「あの子はまだ自分の能力を理解してないのよ!?…だから、そういう問題じゃないの!!絶対にあの子を異世界なんかには…」 その時、少年は驚きと感動に満ちていた。 (俺にも…黒ちゃんみたいな能力があるのか!!なら、使ってみたい!!) その瞬間、少年は光に包まれ―――― 「!!―――」 最後に母親の声を聞いて、少年は意識を失った。
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