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神崎先輩に早速生徒会の会議が入ったのだ。
「とおっても残念」
やたらと大きなリアクションのタカ。
先輩が会議に行ってからタカに聞く。
「ねぇ。もしかして、今日会議あること知ってたんじゃないの?」
「え~、何のこと? タカヨわかんない」
う~わー。こいつ確信犯だ。何で、そんなに嫌うかな?
結局、二人で真っ直ぐ帰ることになる。
「ね、タカ。ホントの先輩の用事って、なんだったんだろうね」
「え?」
「だって、会長就任祝いに選管だっただけの私を誘う意味わかんないし。あの状況とタイミング、どー考えてもタカは邪魔しに来たんでしょ」
「う゛…」
「後で先輩に謝りなさいよ」
「気が向いたらね」
「ったく。…実はさ、一瞬、ホントに一瞬だけなんだけどね、 告白されるみたいだなぁ、なんて思っちゃったりなんかして」
「もしっ! もしだけど…先輩が告白とかしてきたら、付き合ったり、とかする?」
「っぷふ。まっさかぁ~! ないない、ありえない」
ひとしきり笑った後に聞いてみる。
「安心した?」
「…別にぃ」
と、言いつつ、ほっとしてるっぽい。可愛いなぁ。
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