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(これ…いつも背負ってて重そうだよな~)
ラキは大刀の持ち手に手をかけ、恐る恐る持ち上げる
ズシッ
(あれ…??びくともしない…こんなに重いのいつも背負ってる訳!?)
大刀は結局動かないままだった
~翌朝~
「んぁ~!!朝だ~!!」
バンは小さな体で大きな伸びをする
朝の日差しが眩しく、気持ち良いのだ
「よし!街まで後ちょいだから…行くぞ!!」
「うん!!」
また街を目指して歩いて行く
「おい!街が見えて来たぞ!!」
「ホントだ!!結構大きいんだね!」
二人は走り出す
「ちょい待ち!!」
二人が振り向くと、そこには昨日の5人組を含めた20人はあろうかと言う手練れ達がいた
「お前らよくも恥かかせやがったな…二人ともまとめて袋だ!」
20人一斉に飛びかかる
「この数はちょっとマズいな…」
そう言うと、バンは背中の大刀に手を伸ばす
ラキは興味津々で見つめる
大刀が鞘から抜かれ、その瞬間に空が曇り始める
それも積乱雲の塊で
「てめぇらにこれを使うのは勿体無いぐらいだ!」
バンは自信満々に余裕の顔立ちで言う
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