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二人は“ビルカ”の看板を通過する
「バンビの仕事場ってどこにあんの?」
「ん!?丁度アソコら辺だな」
バンの指差す方向にそれはあった
「“ディアボロ・アイ”(悪魔の目)。俺の所属するハンターギルドだ!」
「わぁ~!!」
ラキは興奮して目をキラキラさせてる
大きな扉を開けると、そこには大きなテーブルがズラリと並び、そこでみんな食事をしたり酒を飲んだりしている
「ここが…ハンターギルド!?」
とてもギルドっぽくはなかった
「あぁ、ここ表向きは食堂なんだよ!二階はハンターの家だ」
「全寮制なの?」
「いや、家賃が安いってだけだ!!“ビルカ”の街は家賃が高いとこばっかだかんな!」
「フーン…」
(何はともあれアタシ…ハンターギルドに来たんだ…自由だ…)ラキは心底喜んだ
バタバタバタ
寮への階段を駆け下りる男がいた
「おぉ!バンじゃねぇか!!もう帰って来たのか!」
「おぉ!オーバ!!」
その男オーバは身の丈180はあるような長身で爆発アフロだった
「誰?この人…」
「こいつはオーバ!!俺の友達で一緒に仕事したりする討伐専門のハンターだ!」
「こんちはっ!可愛い子ちゃん!!俺はオーバこれからも仕事をズバッとこなしてこうぜ!!」
「うん…!よろしく~!」
(なんかこの人暑苦しいな…)
「そういやバン…マスターが呼んでるぞ…」
「!?」
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