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二人はバンの持っていた非常食を食べ終わった頃…
「おい!話があるんだけど…」
バンは珍しく真剣な面もちで言う
「何?バンビ」
「さっきの5人は誰なんだ?」
「えっ!?…カツアゲされてただけだけど…」
ラキはバンから目をそらす
「一緒のハンターギルドに行くならよぉ…隠し事はなしだ!!」
「別に隠し事なんて…」
「ただのカツアゲにしてはしつこ過ぎだろ」
ラキは核心をつかれてうつむく
「あいつらは何なんだ!!正直に答えろ!」
バンはラキに怒鳴る
「あれは…アタシの同僚達…」
「!?」
「アタシは今の今まであいつらと一緒の盗賊団に所属してたの…」
「盗賊団…?」
「そう…盗賊団だから勿論脱退すれば殺される世界よ…」
「名は?」
「……それまでは言えない…」
バンにまた怒鳴られると思ったラキは目をつぶる
「そうか…」
バンは布団に入り、いち早く眠りについた
ラキはなんだかまだ眠れず、ふとバンのいつも持ち歩いている大刀に目がいった
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