交わる2つの線

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「とにかく、ココがどこか教えてくれ!」 「貴様、師匠に向かってその聞き方は何じゃ!」 ブチッ! なんだろう何か糸が切れた音がしたような... 瞬間、老人の右脇腹目掛けシロンが回し蹴りを繰り出す。 しかしシロンの蹴りはそのまま空をきる。そして、いつのまにか老人が2人の後ろに回り込んでいた。 「なっ!?」 あまりのことに驚きを見せる2人。 「さて、どうしたものかの...」 しかし老人は、そのまま何もせず、何かぶつぶつ呟きながらテントの中へ戻って行ってしまった。 「何なんだ、あのじいさん...」 どうすればいいのか分からず、ハヤトたちは、とりあえずテントの中へ入ってみることにした。 すると中は外見とは違い広々としており、何やら怪しげなツボや生き物の干物が置かれていて、地面には魔法陣が書かれていた。 「すごく複雑そうな魔法陣だね。俺の世界じゃあんなの見たことがないよ...」 「俺もだ... こりゃぁ、2人ともどちらの世界じゃない可能性が出て来たな。」 ハヤトたちが魔法陣などを観察していると老人が「不審者じゃあぁぁぁ!!」と叫びながら走って来た。 2人は流れる様に、ハヤトが老人をかわし、シロンが脚を出し老人を引っかけこかした。 「ゲフッ!?」 そして老人は、盛大にこけたという。
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