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ガサガサ...
茂みを掻き分け突き進んで行くと開けた広場に出たのだった。
そして2人の青年が鉢合わせとなった。
「あ、この近くに住んでいる人ですか?」
「え~と、多分...てか人間?」
シロンは、人間に出会ったことに驚きを感じていた。
「え、人間が珍しいのか?」
「えっと...俺の世界では、人間はいなくて俺のような獣人しかいないんだ。だからちょっと驚いて...」
「もしかしたら、君が俺の世界に---」
すると何かの気配に気づいたのかハヤトは後ろへ跳ぶ、するとさっきハヤトがいた場所に何者かがナイフの様な鋭利な爪を突き刺し落ちてきた。
「な、なんだ!?」
シロンは、刀の柄を掴み構えた。
落ちてきた生物は、背が低く毛のない薄い茶色の皮膚をしており、耳が横へ尖んがっておりまるでゴブリンの様な姿をしていたのだった。
その生物は、地面に刺さった爪を抜き裏拳の様に回転しシロンに斬りかかった。
「くっ!」
身体を反らしなんとか避ける、そして体勢を戻すと同時に敵に殴り掛かった。
攻撃は敵の頬にクリーンヒット、殴り飛ばすのだった。しかし敵は、バク転し上手く着地する。
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