交わる2つの線

6/19
前へ
/54ページ
次へ
ゴブリンの残党は、黒コゲになり倒れた。 シロンは、いきなりの出来事に呆然としていた。 「ふ~、討伐完了。シロン、お疲れさん。」 「あ、あぁ...お疲れ。」 自分の未熟さを痛感したのかシロンは、顔を俯かせた。 「武装解除。」 ハヤトがそう呟くと鈎爪が光り出し小さな石に変化、右手に着けていた指輪に嵌まった。 「ん、どうした? どこか痛めたか?」 シロンの雰囲気を感じとり心配し、顔を覗き込んだ。 「い..いや、大丈夫だよ。」 シロンも心配されたくないのか無理矢理笑った。 「そうか...何かあったら言えよ。 んで、状況確認なんだけど...まず、シロンはこの場所に見覚えはあるか?」 「う~ん...微妙なんだよね。俺が知っている森にも見えるんだけど、どこか違うんだよね。」 「そうか...」 ハヤトは、顎を手に置き考え込む。 「とにかく1度、外に出て見るのが賢明なんじゃないかな?」 「まぁ、そうだな。」 一旦、上空に上がって辺りを見渡してみるか... ハヤトは、意識を集中させる。すると足元に緑に光る円形の魔法陣が現れ風が吹きはじめた。
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加