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ゴブリンの残党は、黒コゲになり倒れた。
シロンは、いきなりの出来事に呆然としていた。
「ふ~、討伐完了。シロン、お疲れさん。」
「あ、あぁ...お疲れ。」
自分の未熟さを痛感したのかシロンは、顔を俯かせた。
「武装解除。」
ハヤトがそう呟くと鈎爪が光り出し小さな石に変化、右手に着けていた指輪に嵌まった。
「ん、どうした?
どこか痛めたか?」
シロンの雰囲気を感じとり心配し、顔を覗き込んだ。
「い..いや、大丈夫だよ。」
シロンも心配されたくないのか無理矢理笑った。
「そうか...何かあったら言えよ。
んで、状況確認なんだけど...まず、シロンはこの場所に見覚えはあるか?」
「う~ん...微妙なんだよね。俺が知っている森にも見えるんだけど、どこか違うんだよね。」
「そうか...」
ハヤトは、顎を手に置き考え込む。
「とにかく1度、外に出て見るのが賢明なんじゃないかな?」
「まぁ、そうだな。」
一旦、上空に上がって辺りを見渡してみるか...
ハヤトは、意識を集中させる。すると足元に緑に光る円形の魔法陣が現れ風が吹きはじめた。
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