交わる2つの線

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「ライズウィング。」 風が一気に強まり2人を乗せ上空まで飛ばす。シロンは、初めてなのかジタバタと暴れていた。 「落ち着けシロン、そんなことより辺りを見て何か思い出さないか?」 「お、おお...」 落ち着き姿勢を戻すシロンは、ゆっくり辺りを見渡した。 「いや、見たことがない...て言うか、いくら見渡しても森しか見えないじゃぁないか。」 「それもそうだな...」 俺たちがいた場所は、かなり広大な森らしくいくら見渡しても森と山しか見当たらない。 「ハヤト向こうだ。向こうから何かこの森とは、違う臭いが流れて来ている。」 シロンは、狼の能力をいかし何か気づいた様だ。 「了解、そっちに向かってみるか。」 意識を集中させ風を操り2人を運んだ。 ~十数分後~ シロン曰く、臭いが強くなったらしく風を上手く操作し着地した。 シロンは、鼻をクンクンと嗅ぎ臭いの下を探した。 「近いよ。 ...コッチだ。」 シロンの導きについて行くとその先には、川が流れていた。 「あれだ。あそこから臭いがしているんだ。」 シロンが指差す先には、河原でキャンプでもしているのか普通のテントが建っていた。
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