0人が本棚に入れています
本棚に追加
「ライズウィング。」
風が一気に強まり2人を乗せ上空まで飛ばす。シロンは、初めてなのかジタバタと暴れていた。
「落ち着けシロン、そんなことより辺りを見て何か思い出さないか?」
「お、おお...」
落ち着き姿勢を戻すシロンは、ゆっくり辺りを見渡した。
「いや、見たことがない...て言うか、いくら見渡しても森しか見えないじゃぁないか。」
「それもそうだな...」
俺たちがいた場所は、かなり広大な森らしくいくら見渡しても森と山しか見当たらない。
「ハヤト向こうだ。向こうから何かこの森とは、違う臭いが流れて来ている。」
シロンは、狼の能力をいかし何か気づいた様だ。
「了解、そっちに向かってみるか。」
意識を集中させ風を操り2人を運んだ。
~十数分後~
シロン曰く、臭いが強くなったらしく風を上手く操作し着地した。
シロンは、鼻をクンクンと嗅ぎ臭いの下を探した。
「近いよ。
...コッチだ。」
シロンの導きについて行くとその先には、川が流れていた。
「あれだ。あそこから臭いがしているんだ。」
シロンが指差す先には、河原でキャンプでもしているのか普通のテントが建っていた。
最初のコメントを投稿しよう!