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まばゆいばかりの光が溢れるある昼下がりの。
白で統一された部屋の中で、ドレスアップした少女が、自分の前に座らせている小さくて愛くるしい容姿の子供の黒髪を丁寧に、慣れた手つきでといていた。
シュッ、シュッと軽快な音を立てながら綺麗なストレートヘアーにされていくロングの黒髪。
そんな作業の最中に少女は、自分の前にチョコンと座る子供に尋ねる。
「どう……痛くない?」
「うん、全然平気、痛くないよお姉ちゃん」
姉の問いかけに和やかな笑顔で答えるドピンクでフリフリなゴスロリ風ドレスに身を包む、西洋人形のように麗しい容姿の小さな子供。
一見この二人は、仲の良さそうな姉妹にしか見えないのだが……
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