ハレンチ・カンカン!

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 それから程なくして、幸二はみんなに宝船過激団の解散宣言をした。  永遠でない永遠の別れ、もうこのメンバー全員が、再び同じクラスメートになる事はないからだ。  そうしてみんなが散々に帰る後ろ姿を見て幸二は思う。  昨日までの事も、明日からの事もやがて消える遠い過去の事になるのだろうが、それでも自分達は幸せなのかも知れないのだと。  それは我が学舎が直ぐになくなる事がないからだ。  そして気持ちを新たに幸二も家路に着く。  来月から始まる学校生活をどのように創造するのかを、想像して。
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