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その事を踏まえて綾は言った。
「アンタを見てて、乙女とかじゃなく、キショイおネェかニューハーフしか思い浮かばないわ!」
「ほぅ、美しいボクチンに罵詈雑言なんて、綾はツンデレさんなんだね」
また、脈絡のない幸二の脱線に、綾はマジでキレる。
「ウォイ道路工事! アンタのドコが美しくて、私のドコがツンデレだっ!!」
「エ~。ボクチンの真実を、知らなさそうで知ってるなんて、ツンデレさん以外に有り得ないだろ?」
綾にとって、幸二が美しいやツンデレ云々の発想こそが有り得なかった。
それに幸二の言う、覚えのない真実もだ。
知りたい訳でも気になった訳でもないが、痛みを感じた頭を押さえて綾は、幸二にその真実とやらを聞いてみた。
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