52人が本棚に入れています
本棚に追加
/410ページ
「あっ、アンタの真実って何? 改めてヴァカとか言わなくても、ソレは解るから」
キレそうな神経と堪忍袋と血管を抑え付け、辛うじて綾は日本国語を絞り出したのだが、幸二はそんな苦行中の綾を決壊に導く物話を語りだす。
「ソレは、実はボクがニューを取り除いたハーフって事さ、この事実は話してないから当然なんだけど、昔からの親友も知らないし、気付いてないんだ。言い当てたのは綾が初めてなの」
ハーフと言われて思い付くのは綺麗な白い肌に瞳と髪の色、しかし綾が幸二をマジマジと見て思ったのは『黒髪に黒い瞳をしてる。だからコイツは間違いなく日本人じゃないかな?』だ。
最初のコメントを投稿しよう!