開始

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「えっと、体操服か練習着もってる?」 啓太はにこやかに尋ねた。 「持ってます!」 慶哉と顔を見合わせて、翔汰は答えた。 二人は意外だった。 見学初日で部活に参加出きるとは思ってなかったからだ。 「じゃあ、今日参加、いいよな? 副キャプ」 「ええよ。入部希望者様万歳や」 その言葉を聞いて、二人は喜んだ。 いち早くボールに触れたかったからだ。 しかし、翔汰は思った。 先ほど啓太は、俊二を副キャプテンといわなかったか、と。 たしかに、彼らは言っている。 しかしまだ三年生がいるので、それはない。 (多分、次の事だろ) そういう答えを自分の中で出し、翔汰は納得した。 少しの不安はあるが、後でわかる事なのであまり気にしなかった。
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