42人が本棚に入れています
本棚に追加
「部室こっちやから」
先輩たちは体育館側にある部室とは、かけはなれた場所に歩いて行く。
招かれ、進んで見ると、バックネット裏に来た。
遠くから大小の倉庫が三つあるのが見えて、もしやと二人は思っていた。
「うわ」
慶哉と翔汰は思わず声が出た。
予想は当たっていた。
作りは、ただの倉庫で大型の車用のガレージらしい。
「ピッチングマシーンとか、バットとか物置がこっちの倉庫ね」
俊二が説明を始めたので、二人は彼らを見た。
「こっちが俺らが使っとるけん、二人はこっち使ってくれ」
見た目は同じような倉庫を俊二は指さした。
「鍵は体育館の横にある教官室に持って行って。頼むな」
「……はい」
愕然とした二人には妙な返事しかできなかった。
最初のコメントを投稿しよう!