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「通称“お通り”って言うんや」
俊二が言った。
「毎週月曜に、ああやって女子が集まって、人気のある男子に差し入れとか、告白もか? とにかく色々するんや」
「そんなの、ありですか?」
「そうだよなー。毎年文化祭で人気投票があるんよ」
どうりで西高は、文化祭が人気で他校からも人が集まるわけだ。
翔汰は改めて感じた。
「珍しいやろ? なんか伝統になってるらしい。あの二人は、去年同率一位の王子やな」
「西高七不思議だよな~」
啓太と俊二は頷きながら、そんな事を言っていた。
徐々にこちらに近づいてくる少年たち。
ふと男子生徒の一人の顔に翔汰と慶哉は見覚えがあった。
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