2章 把握

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  進んだ先には、広い畳部屋があった。 右の方にドアがあった。 畳部屋を覗いて見ると、部屋の隅に誰かがうずくまっていた。 3人は顔を見合わせてから中に入ってその人に近寄った。 クレス「あの……どうかしましたか?」 ?「うぅ……。うぁ……。」 スタン「どこか怪我しているんですか?」 ?「うぁ……。うぅ……。」 と聞くがその人はうずくまってうめいているだけだった。 クレス「どうしよう。」 カイウス「どうしようって言ったってな……。俺達アップルグミもレモングミも何も持っていないからな。」 スタン「一回外に出してあげないか?誰かアップルグミかなにか持っているだろうし。」 とスタンが提案すると、2人は頷いた。 クレス「あの、とりあえず外に出ませんか?僕達の他にも人がいるのでその人と合流しましょう。」 とクレスが優しく言って立たせてあげようとした時、 ?「………る。」 スタン「えっ?」 と小さく呟いた。 クレス「どうかしましたか?」 と顔を覗き込んだ瞬間、 ?「……てやる。殺してやる!!」 クレス「!?」 カイウス「クレス!!」 と言うのが早いか否か、その人はクレスに飛びかかって押し倒したかと思うと首を掴み、絞め始めた。  
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