2章 把握

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  ユーリとルカは歩いている廊下から見える部屋は2つ。 手前の部屋のドアノブを回してみるが、どうやら鍵がかかっているようだ。 ルカ「鍵、かかっているね。」 ユーリ「となれば、奥の部屋か。」 と奥の部屋のドアノブを回すと、予想通りドアは開いた。 中は居間と台所が一緒になったような造りになっている。 ルカ「ダイニングルームかな?」 ユーリ「多分な。」 2人が音の発端を探していると、何もない台所付近に1枚の皿が割れていた。 ルカ「皿が……割れている。怪我しないように気をつけないと…。」 と思って顔を上げると、奥にドアがあった。 ルカ「…ん?またドアがある…。」 ユーリ「けど、開かないみたいだぜ。」 とユーリはその奥のドアノブを回してみた。 もちろん開かない。 ルカ「ここには誰もいないのに皿は割れているし……。」 ユーリ「鍵がない状態で開かないドア。明らかにおかしいな。まさか、先に入った3人の仕業か?」 ルカ「スタンとカイウスだけならやりそうだけど、クレスが止めるよね?」 と2人が考えていると、 ルーク「うわぁぁぁぁぁぁ!?」 ルカ&ユーリ「!?」 ルカ「今の声、ルークだよね……。なにかあったのかな?」 ユーリ「あの声の調子じゃ、ただ事じゃなさそうだな。行くぞ。」 ルカ「う、うん!」 と2人は部屋を出て声のした方へ走っていった。  
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