2章 把握

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  玄関の方に行くと、 アスベル「!?」 シング「!!」 真っ赤な、というより血のような色の巨人が立っていた。 エミル「ひっ……」 アスベル「エミル、落ち着くんだ。」 と後ろに後ずさって悲鳴をあげかけたエミルの口をアスベルは手で塞いだ。 巨人は3人に気づいたようだ。 ズッ…ズッ…と3人に近付いてくる。 アスベルはエミルの口から手を離し、 アスベル「どいてくれないみたいだな。」 シング「やらないといけないよね。」 と言いつつ2人は武器に手をかける。 エミル「やるしかないんだね……。だったら……」 と言って、エミルもうつむきつつ武器に手をかけて半分まで抜くと、顔を上げて、 エミル(ラタ)「やってやろうじゃねぇか!」 と緑色だった目が赤く変わって、武器を構えた。 その言葉と同時に、アスベル、シングも武器を抜いて構えた。 アスベル「行くぞ!」 シング「うん!」 エミル(ラタ)「ああ!」 と言って3人は巨人に向かっていった。  
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