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そろそろ助けてやるべきか。
「井本、そのへんにしといたら。」
「…なんやねん!おれが悪いんか!お前飯行ったからって調子乗っ取るやろ!人見知りのくせに!」
止めに入らなきゃよかった。矛先が俺に向いてもうた。かずちゃんピーンチ!
「あれはシゲが誘ったんや。それに俺らの仕事手伝ってくれてんねんから人見知りとか関係ないやろ。」
「あの、ほんとすいません。」
自分のせいで俺が怒られてるのが悪いと思ったのだろう。本田がもう一度井本に頭を下げた。いや二人にか。
「なんやねん。俺かてお前と飯行きたいんじゃ!最近仕事で一緒になってもすぐどっか行きよるし淋しいやろ!!」
…………
所謂ツンデレってやつなのか?
本田も驚いている。
井本は自分の発言に気づいてないみたいだ。
「…兄さん!!大好き!!!ご飯行きましょう!」
「なんやいきなり気持ち悪い!…今日行くぞ!」
気持ち悪いいいながらも大好きと言われたことが嬉しいのか顔はわらっとる。
さっきまでの怒りが嘘かのように鼻歌を歌いながらDSをはじめた井本。
これだから憎めない。
―――――――――――――
(思わずキュンとしちゃいました)
(あいつが友達多い理由はこれか)
ツンデレ貴ちゃん
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